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発達障がいのグレーゾーンは障がい者手帳をもらえる?もらえない?

発達障がいのグレーゾーン。それは、発達障がいの特性ありという判断が下ったけれど確定診断には至らない状態を指す俗称です。

グレーゾーンにいる人は健常者とは言いがたいです。その特性によっては、社会で生きづらさを感じます。特性の度合いはそれぞれ異なり、発達障がいの傾向が強い人もいれば比較的軽い人もいます。その日によって特性が強く出る人もいるでしょう。

健常者として就労することに困難を抱えている人の中には「手帳を取得して、障がい者枠で就労できないか」と真剣に悩んでいる人もいます。

発達障がいのグレーゾーンにいる人は、発達障がいの人がもらえる「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」をもらえるのでしょうか?

この記事は、発達障がいのグレーゾーンにいる人が「障がい者手帳」をもらえるか否かについてご紹介します。

グレーゾーンは「傾向あり」なだけ

結論を先に言うと、発達障がいグレーゾーンにいる人は、障がい者手帳をもらうことはできません

発達障がいのグレーゾーンというのは、あくまで「傾向あり」なだけで、発達障がいという診断名はついていません。「ASD(自閉スペクトラム症)の傾向あり」「ASDの傾向あり」とだけ判定されるのです。

グレーゾーンの幅は広いです。健常者とあまり差がない人もいれば、何倍も努力してようやくギリギリ滑り込めるという人までグレーの濃淡が異なります。とは言っても、発達障がいとしての診断が下らない限り、グレーゾーンに属する人は「傾向がある」だけ。

どんなに生きづらさが大きかったとしても、障がい者手帳の取得は難しいでしょう。

発達障がいの「グレーゾーン」では入手できない手帳と進まない理解

発達障がいの方が取得できるのは「療育手帳」と「精神障害者保健福祉手帳」のいずれかです。このうち、療育手帳は知的障がいのある場合に限られます。精神障害者保健福祉手帳は二次障害がなかったとしても、発達障がいの方であれば取得できます。

手帳があれば、障がい者枠での就職に応募することができるでしょう。しかし、グレーゾーンにいる人はこの手帳の取得ができません。

「障がい者枠じゃないんだから、他の人と同じように仕事をやって」

「どこからどう見たって“普通”でしょ? 甘えてるだけじゃないの?」

「言い訳じゃないの?」

発達障がいのグレーゾーンにいる人に、そんな言葉をかける人もいます。パッと見ただけでは、誰もその人の特性を見抜くことはできませんから、グレーゾーンにいる人の苦しみは周りに理解されにくいのです。

診断名や手帳があれば……と涙を拭いながら、一生懸命に社会に適応しようと努力しているグレーゾーンの人々。自己嫌悪、周囲の無理解などによって発達障がいと同じように二次障がいを発症することもあります。

診断名がつかない不安感

「発達障がいの診断がつかなかったなら、そのほうが良いじゃないか」。そう思う人もいるでしょう。しかし、「発達障がいの傾向あり」の人たちはグレーゾーンだからと言って特性が消えるわけでも治るわけでもないのです

診断名がないがゆえに、周囲から心のない言葉を投げかけられたり「発達障がいじゃないなら、どうして自分はこんなにできないことが多いんだ」と自己肯定感が低くなります

そんな仕事や日常生活の中で苦しみ、生きづらさなどを抱えている発達障がいのグレーゾーンにいる人をサポートしているのがすぎな塾です。

すぎな塾では、仕事や人間関係などに役立つ場面ごとの正しいパターン自律神経を整えるための方法薬膳についてなど、たくさんの学びを提供しています。テーマごとに少人数でオンライン授業をおこない、テーマについて深く学んでいける塾です。

すぎな塾を運営している代表は、相談支援専門員・国際薬膳師の資格を持っております。障がい者福祉事業所の経営にも携わっているため、グレーゾーンの人とも多く触れ合ってまいりました。

太古の昔から人々を助けてきた薬草・すぎな。様々な病気の妙薬として、誰に対しても平等に薬効を与えてきたすぎなは踏まれても踏まれても、決して負けずに起き上がります。

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