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自分の失敗を誰かのせいにしてしまう理由

「こうなったのは○○さんのせい」

「上司との相性が良くなくて……」

「環境が悪い。自分は悪くない」

生きづらさを感じている人……発達障がい(発達障害)グレーゾーンに属する人は、自分にも過失があったことであっても、全て相手のせいにしてしまう傾向が強いです。「自分」が周りにどのような影響を及ぼしているのかを正確につかめない……そんな危うさがあります。この記事では、どうしてそういう思考になってしまうのかについて詳しくお伝えしましょう。

相手がちょっとでも悪かったら100%相手が悪い

たとえ自分も悪い点があったとしても、10個の原因のうち1個でも相手に悪い点があったら「全て相手が悪い」と断定してしまう……。

そういう気持ちを抱く性質を持っていると、生きづらさの指数はかなりのものとなってしまうでしょう。「結果」というのは「さまざまな原因」によって起こるものです。たった1つの物事が全ての結果を左右することもありますが、大抵はさまざまな要因が積み重なり、全ての結果は起こります。

誰かのせいにしてしまう理由って?

生きづらさを抱えている人の中にも多数存在する、「失敗は人のせい」にしてしまう人。自分の失敗を誰かのせいにしても、生きづらさが余計に増すだけなのに……どうしてこんなにも頑なになってしまうのだろう――……。その主な理由についてお答えしましょう。

①失敗が怖い

すぐに人のせいにしてしまう人の中には、失敗してしまうことへの恐怖心が人一倍強いことがあります。ちょっとした失敗によって、自分の自尊心プライドや周囲からの評価が下がってしまうことをひどく恐れます。

「失敗が怖い」という恐怖心が強い生きづらさを抱えている人は、全ての責任を人のせいにしてしまって逃げてしまう傾向があるでしょう。

②責任を取りたくない

責任を負いたくないが故に、失敗を人のせいにしてしまう人もいます。謝罪ができない人や自分が間違ったことを決して認めないタイプです。「○○さんがこう言ったから」「どうして私のせいになるの?」など、失敗について謝ることなく言い訳・責任を押しつける言動が多いです。

これまで周りが全てフォローしてきた環境にあった人も、このタイプである場合が多いです。「責任感」が育ちきっておらず、自分が失敗を認めるということが難しいのです。罪悪感など微塵も感じず相手に全ての責任を押しつけることがあるでしょう。

③負けた気がする

プライドが高かったり、勝ち負けにこだわる特性を持つ生きづらさを抱える人の場合、失敗=負けと思ってしまうところがあります。周りから軽んじられたくない、周りよりも優位に立ちたいという強い想いから、何かあればすぐに人のせいにしてしまいます。

④自分は(ここにいる)誰よりも優れていると思っている

他人を見下していたり、自分に対する評価が高く「自分が1番優れている」という考えを持っている人は、自身の失敗を認めることができない傾向にあります。

「自分は優れた人間なのだから、間違えたり失敗したりしない」

そんな考えに支配されているのです。「タイミング」「人」「もの」に自分の失敗をなすりつけがちです。

⑤他人の(マイナスの)言動や行動ばかりが気になる

周りから馬鹿にされたり、からかわれたりするのが極端に怖い、人の目を気にするタイプも、つい他人に責任を押しつけてしまいます。

⑥すぐイライラする

失敗やミスを指摘されると、「自分を否定された」と思ってしまう人も自分の失敗を決して認めず周りのせいにしがちです。失敗自体を指摘しているだけなのに、自分の存在自体を否定されたように感じてしまうのでしょうね。

⑦防衛本能

失敗したという事実を受け止めることで、自分の価値が下がってしまう――……。そういう思考に至ってしまう人も、他人のせいにしがちです。この考えを持つ人の場合、人のせいにして相手を傷つけるつもりは毛頭なく、自分を守ろうとして人に失敗を押しつけます。

⑧過去の失敗経験によるトラウマ

これまで失敗によって何かしらの不都合や居心地の悪さを経験したことがあるのであれば、それがトラウマとなっている場合もあるでしょう。社会に出る以前、家庭や学生時代にトラウマを抱えている人もいます。「もう2度と、失敗して責められたくない」「劣等感を刺激されたくない」という気持ちから、失敗を他人のせいにしてしまいます。

⑨承認欲求が強い

誰かに褒められたい・認められたいという、周りからの評価を気にしてしまう性格の場合、自分の評価を下げてしまう失敗を極端に嫌います。マイナスイメージを付着させる失敗からできる限り距離を取ろうとするあまり、失敗は全て他人のせいにしてしまうのです。

⑩自分に自信がない

自分の価値をしっかりと認めることができていれば、失敗したとしても「もう1度チャンスをつかんで挽回しよう」という意欲が湧いてきます。ですが、自分に自信がない人は、1度の失敗で全てを失ってしまう気がしてしまうのです。それ故、失敗を他人に押しつけてしまうのでしょうね。

⑪面倒くさいことには関わりたくない

できるだけ面倒事を避けたいと思っている人は、失敗を認める=ミスの挽回が必要になる、という考えに思い至ります。それすら面倒くさいと思ってしまい、自分以外の誰かに責任を押しつけてしまおうと思ってしまうのです。

⑫打たれ弱い

極端にストレスへの耐性がない性格の場合、他の人なら全く気にしないようなミスでも深く落ち込んでしまいがちです。1度気持ちが落ち着かなくなると、さらに悪循環に陥ってしまうことがわかっているので、失敗を全て他人のせいにしてしまいます。

失敗を誰かのせいにしてしまう特性は治らない?

何かある度に、「○○さんがこうしたから」「仕事環境が悪かったから」「本当の自分を理解してくれる人がいなかったから」と言って、失敗を他人のせいにしていると、生きづらさのループから抜け出すのが難しくなってしまいます。

人のせいにする人の大半は、自分自身に問題があることを気づけません。そのため、周囲が自分との関わり方に悩みを抱いていたり、困っていることにも気づかないのです。そういう特性は、治らないのでしょうか?

答えはNOです

自分をしっかりと見つめ直し、自分自身が抱えている問題に向き合って学ぶ……。そうすることができたなら、「人のせいにしてしまう自分」を手放すことができるでしょう。

それまでは「相手が全部悪い!」という考えだったのが、だんだん「自分の伝え方も悪かったかもしれない」「タイミングが悪かったかもしれない」など、自分にも失敗の原因があると思えるようになってきますよ。

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