ノウハウ

大人発達障がいグレーゾーンの対処法!環境調整や対人関係スキルを獲得しましょう

「どうにも社会で生きづらい」

そんな気持ちを抱えながら、仕事にも家庭にも友人関係にも苦労している人がいます。幼い頃は気づかなかったけれど、社会に出てから見えてくる「生きづらさ」の正体が発達障がいグレーゾーンだったとしたら――どうしたら良いのでしょうか?

この記事では、「発達障がいグレーゾーンにいる自分」と上手く折り合いをつけて社会と共生していく方法についてご紹介しています。

大人発達障がいグレーゾーンに該当がいとうする人ができる対処法は大きく言うと下記の2つです。

  1. 対人関係や仕事関係に役立つスキルを得る
  2. ストレスや疲れを溜め込まないために環境調整をおこなう

これらの対処方法をおこなうことで、「困り感」が強く出ている現状を改善に導きます。

「療育」や「合理的配慮」のチャンスは子どもだけ?

子どもの頃であれば、療育合理的配慮という手厚い支援を受けられます。その子に合わせて最適なスキルを学べる場……療育の場を提供してもらえますし、学校では合理的配慮という、その子の特性に合わせたサポートをおこなってもらえます。

「そういうのって発達障がいに該当する人だけが対象で、グレーゾーンの子は受けられないのでは?」と思うかもしれませんね。

グレーゾーンというのは発達障がいには該当しなけれど、発達障がいと同じ特性を持っていて「困り感」があるということです。そういう子どもたちについては療育合理的配慮の対象者となります。よって、発達障がいの診断がなかったとしても小学校就学以前には「児童発達支援」、小学校~高校の間は「放課後等デイサービス」などの施設にて個別に必要なスキルの獲得を目指せるのです。

非常に素晴らしい支援ではありますが、自分が手を伸ばさなくてもあちらから手を差し伸べてもらえるのは「子ども」のみ。大人の場合は自分から動いていく必要があります。

不安が大きくなってしまいますよね。大丈夫ですよ。大人発達障がいグレーゾーンにいる人の生きづらさを緩和する方法は存在します

大人になってから気づいた「生きづらさ」への対処法①ソーシャルトレーニング

大人になってから発達障がいのグレーゾーンと判明し、生きづらさを抱えているなら「ソーシャルトレーニング」を実施してみるのが良いでしょう。

ソーシャルトレーニングとは、日常生活を営んだり仕事・家庭内などにおける人間関係を良好にするためのトレーニング……コミュニケーションを円滑にするための訓練です。ソーシャルトレーニングは、自分以外の人と接することで起こる「困りごと」に対して適切な行動・言動が取れるようになることを目標としています。

人それぞれ、困っていることは違いますよね。なので、誰でも同じようなトレーニングをおこなうのではなく、自分に合った訓練を実施する必要があります。対処方法も性格や環境などによって異なります。

ソーシャルトレーニングを通してスキルを獲得することで、「大丈夫」「できる」を増やしていきます。それが自信に繋がり、より社会の中で生きやすくなるでしょう。

  • 自分の特性を理解
  • 人と接する際に活かせる知識やノウハウ

ソーシャルトレーニングでは上記のことを学べます。

ソーシャルトレーニングの内容は、ロールプレイや絵カード、ワークシートや共同でおこなう作業(料理や工作)などです。「めあて」を決めて自分と他者との関わりをどう持てば良いかを学んでいきます。

ただ、大人向けのトレーニングや認知リハビリテーションをおこなっている施設は大変少ないというのが現状です。

大人になってから気づいた「生きづらさ」への対処法②環境調整

生きづらさの対処方法として、2つ目におすすめなのが「環境調整」です。自分自身がより心地良く暮らせるように環境を整えていくという作業になります。具体的な方法として、仕事に関する環境調整の例をご紹介しましょう。

仕事をスムーズにこなせる環境を整える

自分の困っていることに着目し、仕事をどうやったらうまく回せるようになるかを考えます。

  • メモ帳を常に持ち歩く
  • アラームなどを使いこなす
  • ふせんなどを利用する

ちょっとしたアイデアを取り入れることで、驚くほど仕事がスムーズにできるようになるでしょう。「自分がどうして仕事でミスを繰り返しているのかわからない」という場合は、どういう場面でミスを繰り返しているのか、相手を怒らせているかをじっくりと書き出すところから始めてみましょう。

周囲の理解やサポートを得られる方向に動く

あなたが働いている職場環境的に「自分にはこういう特性がある」というのを言えるようであれば、勇気を持って相談してみるのも良いでしょう。あなたが困っているように、周囲も「どうして他の人はミスをしないのに、ミスを連発するのだろう」と原因がわからず困っている可能性があります。

なので、あなたから職場に働きかけることで「こうすればミスが減るのであればやってみよう」と意欲的に取り組んでくれる会社であれば、仕事に対する苦しさは格段に減るでしょう。

向いている仕事に転職する

頑張って仕事をしようと思っても、人には向き不向きというものがあります。自分なりに工夫して、働きやすい仕事環境にしようとしたとしても……スキル不足・致命的な不得意分野を仕事にしていると、かなりの苦しみを抱え込んでしまうでしょう。

「ここで踏ん張らないと逃げグセがついてしまう」と思うかもしれません。しかし、心が壊れてからでは遅いのです。あなたの精神状態がギリギリであるとしたら、次の瞬間プッツリと「やる気」や「努力」の糸が切れてしまう恐れだってあります。

すぐに逃げ出すことはしたくないかもしれませんが、どうにかしようと足掻あがいたけれど、どうにもならない状況であれば「自分の得意」を見つけて、それを活かせる仕事に転職してみるのも良いでしょう。自分を客観視できず「どんな仕事が合っているのかわからない」という場合は、専門家に相談してみるのも1つの手です。

発達障がいグレーゾーンにいる人は、生きづらさと常に隣り合わせにあります。その生きづらさをずっと持ち続けるのは苦しいですよね。今回ご紹介した「ソーシャルトレーニング」と「環境調整」は、グレーゾーンの苦しみを緩和するのに有効な手段です。自分がスキルを獲得し、環境を整えようとすれば……あなたの周りの環境・人など全ての色彩は鮮やかに変わってきますよ。

もし、自分ではどうすれば良いのかわからない……。そういう人はこちらまでご相談ください。