自分が発達障がい(発達障害)のグレーゾーンに属しているというのはわかっている。
そんな自分が、正社員として働くことはできるのだろうか……。
そういう悩みを抱えている発達障がい(発達障害)グレーゾーンの人も少なくありません。この記事では、生きづらさを日々感じているグレーゾーンの人が社会の一員として会社に所属し、正社員というポジションに就けるのかどうかについてお答えします。
グレーゾーンでも正社員として「働けます」
発達障がい(発達障害)グレーゾーンに属する人というのは、発達障がい(発達障害)の傾向があると医師から診断を受けた人を指します。生きづらさを常に感じているけれど、医師の診察は受けていない……未診断の状態でいる人も数多くいるでしょう。
そういうグレーゾーンに属する人たちは、周りとのコミュニケーションが難しい・何かを覚えるのが遅い・ミスをしたらすぐに責任逃れしようとするなどのさまざまな問題を抱えてしまいがちです。
自分でもそれを自覚している発達障がい(発達障害)グレーゾーンの人もいますし、そのことに全く気づいていない人もいるでしょう。発達障がいの傾向がどれくらいの濃度なのかはそれぞれ異なります。健常者に近い人もいれば、発達障がいと診断される人に近い人もいるのです。
そんな多彩なカラーを持つグレーゾーンの人が正社員として働けるのか……。生きづらさを感じている本人も家族も、周りにいる人たちも気になりますよね。
グレーゾーンの人が正社員として働けるか、という問いへの答えは「働ける」です。ただし、それにはいくつかクリアしなければならない条件があります。
グレーゾーンの人が正社員として働くのに必要な条件
発達障がいグレーゾーンの人が正社員として働くにあたって必要な条件は以下の3つです。
- 環境
- 適正
- 周りの理解
1.環境
生きづらさを抱えている人は、視覚や聴覚が過敏な場合もあります。職場環境によって、自分の能力が発揮できるか否かが違ってくるでしょう。
2.適正
仕事への適正があるかどうかは重要な条件の1つです。1人で黙々と仕事をするのが得意なタイプ、営業として誰かにサービスを進めるのがうまいタイプなど、それぞれ得意な分野は異なります。
細かいミスを連発してしまう人が事務職をしてもうまく行かないのは当然ですし、人と話すのが苦手な人が営業職に就いたらストレスを溜め込んだり成績が伸び悩むのは当然ですよね。
3.周りの理解
発達障がいグレーゾーンにいる、生きづらさを抱えている人が特に重要視するべき条件がこの「周りの理解」です。
正社員として働くにあたり、最低限、周りと関わることが必要となるでしょう。グレーゾーンの人の特性を周りが理解して、フォローを入れてくれたり、職場をその人が仕事しやすいように回してくれるかどうか……。
それはとても大切な要素です。生きづらさを抱えている本人がどれだけ頑張ったとしても、周りからの理解がなければ乗り越えられない場面も出てくるかもしれませんよね。
全てを手助けするのではなく、必要な部分のみサポートしたり工夫をしてくれる職場の人がいれば、グレーゾーンの人も自分の能力を活かして会社に貢献できるでしょう。
上記3つの条件が揃って初めて、生きづらさを感じている人は安心して正社員として働けます。
なお、この3つの条件をクリアしていなかったとしても、会社が生きづらさを抱えている人を「採用」とすれば正社員として働くこと自体は可能です。しかし、条件が揃っていない状態で正社員として働くことになると、本人にも周りの人にも、苦しみやつらさ、怒りなどの感情が生じてしまう恐れがあります。
条件が揃わないとどうなるのか?
先の項目でご紹介した、発達障がいグレーゾーンの人が正社員として働くための条件。この条件が揃わないとどうなるのでしょうか?
- 職場に居場所がなくなる
- 息苦しさを感じる
- 仕事に行くのが難しくなる
- 自己肯定感が低下する
- 二次障害を発症する
- 人間関係がギスギスする
- 職場で浮いてしまう
- 仕事をさせてもらえなくなる
このように、状況が悪化してしまう可能性もあります。そうなると、職場に居づらくなって最終的に退職の道を選んだり、休職してしまったり……。
心が疲れてしまい、次の仕事を見つけるエネルギーすら湧いてこなくなってしまうことだって考えられます。せっかく正社員としての道を進み出そうと勇気を出したにも関わらず、そんなことになってしまうのは避けたいですよね。
そういう悩みやどうすれば良いかの解決策などを一緒に考えるコミュニティがすぎな塾です。
困り感があるご本人様・ご家族様からのご相談に乗ります
すぎな塾では、以下のような困りごとや悩みを抱えているご本人様・ご家族様からのお問い合わせを受け付け中です。
□発達障がいの「傾向あり」という診断を受けた
□グレーゾーン(未診断)
□繊細すぎて疲れる
□HSP
□自分が嫌いで自分に対する評価(自己肯定感)が低い
□人とのコミュニケーションがうまくできない
□仕事が続かない
□空気が読めなくて孤立しがち
□自分の感情をうまくコントロールできない
□生きづらさを感じている
□いま感じている苦しみをどうにかしたい
□生きづらさを感じている子どもの気持ちに寄り添いたい
□「学び」を得たい
□いつもそわそわしてしまう
その他の悩みごとでも構いません。苦しんでいるご本人様とご家族様の立場に寄り添い、真剣に心を受け止めてどうしていくのが良いかを一緒に考えます。
なお、発達障がいを持つ方のサポート事業も展開しておりますので、そちらに関するお問い合わせも歓迎いたします。→詳しくはこちら